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太古の昔、わずかな焚き火や一本の枝を燃やしたあかりから、夜の暗闇の中でも動き回れることを知り、次第にあかり専用の道具や燃料が、さまざまな暮らしの中から生み出されていきました。

青銅製オイルランプ(1700年頃〜)

ランプ全体が青銅製で、油つぼの蓋には人面が陽刻されており、ギリシャ地方で使われていました。古代のギリシャ人やローマ人が紀元前すでに用いていた粘土を焼いた陶器やテラコッタで作られたローマンランプ同様植物油に浸した灯芯の先端に、ランプの火口の部分で点灯するような構造になっています。

アストラルランプ(1810年頃〜)

「星のように照らす」と言う意味で名付けられたアストラルランプ(Lamp Astral)は、ドーナツ型の油槽をバーナーより高い位置に置き、重力により植物油や鯨油をこれに供給し、机上に影が生じないように工夫されています。油槽や台座に華麗な意匠を加え、広くヨーロッパの上流階級の人々に愛用され、江戸時代後期オランダの使節により、日本の将軍家に献上されたこともあります。

石油ランプ(1860年頃〜)

1859年にアメリカ、ペンシルバニアで石油が発掘されるやランプの燃料は、動植物油から石油へと変わり、またたく間に西洋各地に石油ランプが普及しました。また19世紀後半は、ヨーロッパでガラス細工が著しく発達した時代でもあり、各地において、ガラス細工の粋を凝らした豪華なランプが制作されました。このランプのシェードは、波型縁取りの吹きガラスで油つぼ台座はクリスタルカットガラスで作られています。

1. オイルをオイルタンクへ注入して下さい。
2. 芯糸は口金より1ミリ位出して下さい。
※ 芯糸が長いと炎が大きくなり油煙が出て危険です!芯糸が長い場合はハサミで芯糸を切って下さい。(調節ネジがある場合はネジを左に回す)
3. 火を消す際には吹き消す他、便利な火消し棒をご利用ください。

●各パーツ名称
1:ホヤ(ガラス部分)
2:ノズル
3:ネジ
4:芯


●火の調節
炎を大きくする:ネジを右に回して下さい。1ミリ程度で大丈夫です。芯を伸ばし過ぎると油煙が出て危険です。
炎を小さくする:ネジを左に回して下さい。回し過ぎると消えてしまいます。

違う色のオイルを入れ替える場合はオイルを使い切って(もしくはオイルタンクからオイルを完全に抜いて)から他の色のオイルを入れ替えて下さい。色混ざりの原因になります。また、芯は特に変える必要はございません。

シェード、ホヤ(ガラス部分)のお手入れ次第で灯りが数段変わります。

ガラス 中性洗剤をつけスポンジで水洗い、もしくはガラスクリーナーを使用。化学ぞうきんは油膜が出来て汚れます。又たわしなどで洗うとキズの原因に。柔らかい布をご使用下さい。
陶磁器 柔らかな布で1,2回拭いて下さい。
金属(表面塗装) 化学ぞうきんを使うと便利。
金属(メッキ仕上げ) 柔らかい布で汚れを拭いて。
金属(真鍮) 柔らかい布で専用の真鍮磨きを用います。
プラスチック ぬるま湯の石鹸水を使用し水洗いし自然乾燥。
布・木・和紙 こまめにはたきをかけほこり防止を。木製のセードは化学ぞうきんで。

電気の明かりとはひと味もふた味も違う、古きよき時代の照明オイルランプ。
灯油から灯るひと筋の火は、どれだけ人々の心の支えになってきたことだろう。


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何世紀もの間、淑女たちを魅了し続ける室内用ガラスランプたち。
ともしびが織り成す素敵な時間…。


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